【2025年最新版】プノンペンの治安と注意点まとめ|初心者でも安心できる安全対策ガイド

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「カンボジアの首都プノンペンは危ないって聞くけど、本当?」
「シェムリアップと比べて治安はどう違う?旅行で気をつけたいことは?」

メコン川とトンレサップ川が交わる美しい水辺に位置するプノンペン(Phnom Penh)。カンボジアの政治、経済、そして文化の中心地であり、急速な近代化を遂げている活気あふれる首都です。

しかし、アンコールワットで有名なシェムリアップと比べると、プノンペンは都市特有の治安問題(特にバイクによるひったくりやスリ)が深刻であるため、旅行前の情報収集と対策が非常に重要になります。

この記事は、2025年最新版のプノンペンの治安状況を徹底的に解説するガイドです。以下の重要な情報を網羅しました。

  • プノンペンで最も警戒すべき「バイクひったくり」の具体的な手口
  • 治安の良い安全エリアと、夜間避けるべき危険エリア
  • 初心者でもすぐに実践できる、具体的な安全対策と自衛の心構え

適切な情報と警戒心を持てば、プノンペンの歴史的な魅力と現代の活力を安全に楽しむことができます。ぜひ、カンボジア旅行の必須準備としてご活用ください。

プノンペンはどんな街?歴史から見る首都の特性

プノンペンの治安の特徴は、カンボジアの歴史、特に悲劇的な近代史と深く結びついています。

1. 悲劇を乗り越えた「クメールの真珠」

プノンペンは、かつてフランス植民地時代には「クメールの真珠」と呼ばれ、美しい景観と優雅な雰囲気を誇っていました。しかし、1970年代のポル・ポト政権による支配下で、都市住民が強制的に農村へ移住させられ、街は一時ゴーストタウンとなりました。

  • 歴史の傷跡:この時代に知識層が失われ、社会基盤が破壊されたことが、現在に至るまで貧困問題や社会的な不安定さの背景にあります。
  • 復興:内戦終結後、プノンペンは目覚ましいスピードで復興し、近年は高層ビルが立ち並ぶ国際都市へと変貌を遂げています。

2. 地方都市シェムリアップとの治安比較

プノンペンは首都であるため、地方都市のシェムリアップとは治安の質が異なります。

  • シェムリアップ(アンコールワット):観光業が中心で、警備も強化されており、比較的治安は良いです。
  • プノンペン:政治・経済の中心地のため、貧富の差が大きく、金銭目的の犯罪が発生しやすい傾向にあります。特にバイクの多さが、ひったくりの多発に直結しています。

【2025年最新】プノンペンの治安状況と最も警戒すべき犯罪

プノンペンは、東南アジアの他の主要都市と比較しても、バイクによるひったくり(スナッチング)のリスクが非常に高いという特徴があります。この点に対する警戒が何よりも重要です。

1. 最大の脅威:バイクによるひったくり(スナッチング)

プノンペンで最も深刻な犯罪であり、観光客の被害報告が最も多いものです。

  • 手口(歩行者):歩道でスマートフォンを操作している観光客、肩掛けカバンを緩く持っている観光客が狙われます。犯人はバイクに乗った二人組で、一瞬で近づき、金品を奪って逃走します。
  • 手口(トゥクトゥク乗車時):トゥクトゥクは開放的な乗り物であるため、道路側の座席に置いたカバンや携帯電話が外側から簡単に奪われます。

【対策】 絶対に道路側でスマートフォンを操作しない。トゥクトゥク乗車時は、カバンを体の奥側(車道と反対側)に固定し、常に意識を向ける。

2. 観光地や市場でのスリ・置き引き

観光地や繁華街、特にセントラルマーケットやロシアマーケットといった人混みや、飲食店で発生します。

  • スリ:リュックやズボンの後ろポケットは、混雑時に簡単に狙われます。
  • 置き引き:カフェやレストランのテラス席で、テーブルに置いた携帯電話や、床に置いた荷物から目を離した隙に持ち去られます。

【対策】 リュックは体の前で抱える。荷物は椅子にかけず、足で挟むなどして肌身離さず管理する。

3. トゥクトゥク/タクシーのぼったくり・料金交渉トラブル

流しのトゥクトゥクやタクシーは、乗車後に高額を請求したり、遠回りしたりするトラブルがつきものです。

【対策】 Grab(グラブ)またはPassAppといった配車アプリを使い、料金を確定させてから乗車しましょう。

プノンペンで特に注意が必要な危険エリア・場所

プノンペンの中心部でも、安全なエリアと注意が必要なエリアが明確に分かれます。行動するエリアを選びましょう。

1. 治安が良い(警戒レベル:低〜中)

警備やインフラが整備され、外国人や富裕層が多く住むエリアです。

  • ボンケンコン(BKK)地区:大使館やNGOが多く集まるエリア。警備が厳重で、おしゃれなカフェやレストランが多く、比較的安全に過ごせます。
  • リバーサイド(トンレサップ川沿い):王宮や高級ホテルが集まる観光の中心地。日中は多くの人で賑わいますが、夜間も人通りが多いエリアを選びましょう。

2. 治安に注意が必要(警戒レベル:中〜高)

夜間や人通りが少ない時間帯は、特に警戒が必要です。

  • セントラルマーケット周辺:昼間の混雑時はスリが多発し、周辺の裏路地や夜間はひったくりや強盗のリスクが高まります。
  • ワット・プノン周辺:歴史的な観光地ですが、周辺は薄暗いエリアもあるため、夜間の訪問は避け、日中の観光に限定すべきです。
  • ナイトクラブやバー周辺:酔った人を狙った睡眠薬強盗やスリが報告されています。

3. 絶対に近づくべきではない危険エリア

観光客が立ち入るべきではない場所です。

  • 特定のバスターミナル周辺:プノンペンのバスターミナルの一部は、貧困層や様々な人が集まるため、犯罪の温床になりやすく危険です。

初心者でも安心!プノンペンでの安全対策と具体的な行動ガイド

プノンペンを安全に旅するための、具体的な行動指針と自衛策をご紹介します。

1. 移動手段は「アプリ」と「車」を優先

トゥクトゥクは手軽ですが、ひったくりの標的になりやすいため、夜間や主要道路の移動では、Grabの四輪車(自動車)を選ぶことを推奨します。車内の方が外部からのひったくりを防げるためです。

  • バイクタクシー(Grab Bike/PassApp Bike):渋滞回避に便利ですが、ひったくりリスクが最も高いため、利用する場合は荷物(特に携帯)を体に密着させること。

2. 貴重品は「服の下」に完全に隠す

ひったくりは一瞬で発生するため、カバンの中ではなく、肌に密着させる形で貴重品を管理してください。

  • セキュリティポーチ:パスポートと大金は、必ず服の下に隠せる**腹巻型のセキュリティポーチに入れる。
  • ダミー:万が一強盗に遭った場合に備え、少額の現金だけをすぐに差し出せるように用意しておく(抵抗は厳禁)。

3. ATMや両替は厳重警備の場所を選ぶ

ATMから現金を引き出した直後を狙う犯罪者もいます。ATMは、大型ショッピングモール内や銀行の支店内など、警備員が常駐し、監視カメラが設置されている場所を選びましょう。

4. 緊急時の連絡先と心構え

万が一の事態に備え、以下の情報を控えておくことが重要です。

  • 警察(Police): 117
  • 日本の大使館:(在カンボジア日本国大使館の最新の電話番号を検索して記載することを推奨)
  • 心構え:万が一ひったくりや強盗に遭遇しても、抵抗せず、命の安全を最優先すること。物が戻ってくる可能性は低いです。

治安を気にせず楽しめる!プノンペンのおすすめ観光地

警備がしっかりしており、日中の観光が安全に楽しめるプノンペンの代表的なスポットをご紹介します。

1. プノンペン王宮(Royal Palace)とシルバーパゴダ

現在も国王が暮らす王宮と、床が銀板で覆われた銀の寺(シルバーパゴダ)。プノンペンのシンボルであり、警備が厳重で安全に観光できます。リバーサイドに位置し、アクセスも便利です。

2. トゥール・スレン虐殺博物館(Tuol Sleng Genocide Museum)

ポル・ポト政権時代に刑務所として使われていた場所で、カンボジアの悲劇的な歴史を学ぶための重要な場所です。観光客が途絶えることはなく、日中の訪問は安全です。

3. セントラルマーケット(Psar Thmey)

アールデコ様式の巨大な建物が特徴的な市場。雑貨、宝石、日用品などが売られています。活気があり、観光客も多い場所ですが、上記で述べたように、混雑時のスリには細心の注意が必要です。

4. イオンモール(AEON Mall)

日本の企業が運営する大型ショッピングモールは、清潔で警備も万全です。治安の良い場所で休憩や食事をしたい場合に最適です。Wi-Fi環境も整っています。

プノンペンの治安まとめと安全な旅のために

プノンペンは、近代化の活気と、歴史的な悲劇の傷跡が混在する都市です。観光客にとって最も大きなリスクは、「バイクによるひったくり」と「トゥクトゥク関連のトラブル」であることを再認識してください。

この記事でご紹介した「Grabなどの配車アプリの徹底利用」、「貴重品を服の下に隠す」という自衛策を忠実に実行するだけで、プノンペンでの安全は格段に向上します。

適切な警戒心と対策を持って、カンボジアの首都プノンペンの歴史と現代の活力を存分に楽しんでください!

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