ニューヨーク単独ライブ2025レビュー|漫才とコントに込められた将来の夢

お笑い

ニューヨーク単独ライブ2025「将来の夢」レビュー

2025年、人気お笑いコンビ ニューヨーク が開催した単独ライブ「将来の夢」。毎年話題を呼ぶ彼らの単独公演ですが、今年も期待を大きく上回る内容で、漫才・コント・映像すべてにニューヨークらしい“ひねり”が散りばめられていました。本記事では、各演目を振り返りつつ、ニューヨークの魅力を改めて考察していきます。

漫才「特別な事してるふり、できないふり」

トップバッターの漫才は、嶋佐和也の“天才アピール”をテーマにしたネタ。説明書を読まないことを逆に誇らしげに語る姿や、「テスト前に全然勉強してない」とノー勉を強調する学生あるあるを交えつつ、観客を一気に引き込みました。

本当の天才はアピールなどせず自然体であるはずなのに、あえて“天才仄めかし”をする人間の滑稽さ。これを嶋佐のキャラクターと絶妙に掛け合わせることで、共感と笑いを生み出していました。

コント「浮気相手は〇〇」

出張から帰ってきたら、彼女がまさかの“〇〇”と浮気していた……という設定のコント。嶋佐が演じる〇〇の「しょうもなさ」が光り、観客は大爆笑。緊張感ゼロのキャラクターが逆に安心感を与えるという皮肉な構造も、ニューヨークらしい切り口でした。

コント「〇〇の長谷川さん」

筆者が今回特に好きだったのが、この「〇〇の長谷川さん」。

ごく普通で良い人なのに、一箇所だけ説明できない“違和感”がある。この違和感が気になって仕方ない心理を見事に笑いに昇華させています。人間関係で誰しも一度は抱く「なんか引っかかる感覚」をユーモラスに表現した、ニューヨークらしい観察眼の光るコントでした。

漫才「タクシー運転手・〇〇」

昨年の単独ではオリエンタルラジオ・中田敦彦をいじっていましたが、今年はなんと〇〇をいじる。嶋佐の“うっすら似ている”モノマネが絶妙で、観客を大いに沸かせました。人物選びに、ニューヨークの攻める姿勢を感じました。

幕間V「恋愛リアリティショーインターナショナル」

幕間映像では、嶋佐の“モテなさ”を海外舞台に投影。恋愛リアリティショー形式で描かれるのですが、国境を越えても報われない姿が笑いと哀愁を誘います。ライブ全体のリズムを整えるアクセントとしても秀逸でした。

コント「〇〇い教え子」

ヤンキーでも優等生でもなく、ただ“怒られない程度に違和感を発しながら存在している生徒”。そのおとなしい違和感こそが、実は最も狂気的なのではないか?という着眼点が印象的でした。怒られないから何も変わらず、狂気性を自覚できない人間の恐ろしさを描いたコントは、笑いの中にゾクリとする感覚を残します。

漫才「ちんこ太鼓」

タイトル通り、ただただ勢いとバカバカしさで笑わせる一幕。ニューヨークの振れ幅の広さを示していました。

コント「〇〇い同級生」

ラスト近くで披露されたこのコントでは、「本当の幸せとはなにか?」「他人との比較は必要なのか?」というテーマが浮かび上がります。嶋佐演じる古賀というキャラクターを通じて、観客に“大切なこと”を思い出させる構成は、ただの笑いに留まらず心に残る余韻を与えていました。


ニューヨーク単独ライブ2025の総評

今年の単独ライブ「将来の夢」は、笑いのバリエーションとメッセージ性が絶妙にブレンドされた作品でした。漫才やコントでの人間観察と狂気の描写、幕間映像での哀愁。ニューヨークが持つ 「笑いの多層性」 が存分に発揮されていた印象です。

観客は爆笑しながらも、「自分の人生や人間関係」を考えさせられる――それこそがニューヨーク単独の醍醐味ではないでしょうか。

2025年以降、さらに飛躍するであろうニューヨーク。彼らの「将来の夢」がどんな形で実現していくのか、引き続き目が離せません。


まとめ

  • 漫才とコントのバランスが秀逸
  • 人間観察を織り交ぜた構成
  • 笑いだけでなく考えさせる要素も豊富

ニューヨーク単独ライブ2025「将来の夢」は、単なるお笑いライブを超えた体験でした。お笑い好きはもちろん、普段はあまり舞台を観ない方にもぜひおすすめしたい公演です。

そして、単独ライブのグッズも可愛くておすすめです。
筆者はキーホルダー、アクリルスタンド(ニューヨーク2人)、白TシャツをGETしました!
Tシャツやキーホルダーは普段使いできそうなおしゃれさで大満足です。
屋敷のアクリルスタンドの売れ行きが悪いそうなのでぜひ買ってあげましょう、、、!
他にもヴィンテージ風Tシャツやメッシュトートバック、ステッカー、タオルなど魅力的なグッズが目白押しなのでぜひGETしてみてください!

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